日曜日のカイン
上演日 1983年6月〜9月、12月
上演場所 WORKSHOP、ラフォーレミュージアム赤坂他全国ツアー
キャスト
柴田恭兵(ロニィ)
飯山弘章(ロニィ)
坪田直子(ボスの妻)
金井見稚子
小池真智子
北村易子(妹)
大塚晶子(ナツコ)
霧生隆子
村松明彦(高山)
名和利志子
磯部邦弘(竜也)
小野吉己(ギャングの子分、竜也)
林邦応(ギャングの子分)
萩原好峰(金)
八名信夫(ギャングのボス)
ナンバー
「ロニィ」(東由多加 上田正樹)
「ギャングのボス」(東由多加 下田逸郎)
「兄のバラード」(東由多加 下田逸郎)
「See you tomorrow」(小椋佳 小椋佳)

計4曲
ストーリー

元ボクサーのロニィは小さな街で自分のジムを持ちながら、弟の竜也をチャンピオンにしようと育てていた。街では女たらしでろくでなしと評判のロニィだったが、竜也はそんな兄を人一倍愛し、信頼しきっていた。そこにはそんな二人を慕い、街の暴走族や小説家志望の少女など様々な人たちが出入りしている。ロニィは街を取り仕切るヤクザのボスの奥さんと密会を重ねていたが、それがボスにばれたらしいとの噂が流れ、駆け落ちを余儀無くされる。そのためには大金が必要となり、ロニィ自らボスに竜也の八百長試合を申し出た。「今度の試合は、勉強のためにアウトボクシングに徹するんだ」。そう竜也に指示をするロニィ。まるでそれは愛する弟アベルを裏切り殺し、エデンの東に追いやられてしまうカインのように・・・・。そして迎えた第3日曜日・・・・。ロニィの言いつけ通り、どんなに打たれてもアウトボクシングを続ける竜也。しかし、それを見ていたロニィは居ても立ってもいられず思わず叫んでしまう。「立て、立つんだ!相手をぶちのめしてやれ!」。そんなことをすれば、自分が殺されてしまうと判っていながら・・・・