蛍の町

上演日

1989年9月2日〜1990年6月28日

キャスティング

長戸勝彦(裕治)

名和利志子(茜)

水谷 敦(林太郎)

大塚晶子(秋子)

久松有希(冬子)

佐藤恵美(春子)

小野剛民(良太)

金井見稚子(トモコ)

小池健太(カズオ)

萩原好峰(君原)

北野由美子(綾子)

霧生多歓子(ケイコ)

安芸武司(ミチオ)

友 愛里(もみじ)

豊島 聡(賢一)

 

ナンバー

「フォーシーズン」

「リラの花」

「ホタルのうた」

「悲しみの終りに」

「夏の少年」

「夏祭り」

「蛍の町」

「君は君じゃない」

「愛の歓び」

「フィナーレソング」

計10曲

ストーリー

 冬木枯らしが吹く日に、裕治と茜が引越して来るところから物語りが始まる。

 隣近所には、何故か普通じゃない人たちが住んでいた。まるでままごとみたいな夫婦(?)、三人姉妹、彼女たちの一人をお嫁さんにするんだと言う良太。奥さんが働き、主夫している夫、そして屋台のおでん屋をしている二人。さらに登校拒否の少年と彼に密かな恋をしている少女。そして三人姉妹の長女秋子を愛する林太郎――。春の町にも冬、春そして夏が訪れる。

 

 林太郎は秋子を愛している。茜は林太郎に恋をする。秋子は裕治を愛してしまう――物語は奇妙な四角関係をかたちづくり、悲しい結末に向かってすすんでいくのだった。

 愛することは簡単なのに愛されることは難しい。人は人を愛し、愛されるために生まれてきたはずなのに、愛そうとして愛せなく、傷つきながらそれでも愛を求めている――。