冬のシンガポール
上演日 1978年1月10日〜26日、3月1日〜4月29日
上演場所 シアター365
キャスト
柴田恭兵(竜也)
三浦浩一(隆之)
純アリス(しのぶ)
峰のぼる(老人)
国谷扶美子(花子)
飯山弘章(ヒロシ)
川船圭子(道代)
金井見稚子(ミチル)
小池真智子(ツバサ)
北村易子(ケイコ)
天野博也(サラリーマン)
宮崎真弓(ツッパリ)
杭谷陽子(ツッパリ)
ナンバー
「二人のお店」(加治木剛 刀川忠弘)
「Long Winter」(東由多加 刀川忠弘)
「センチメンタルシティボーイ」(東由多加 太田慶文)
「時の魔法」(東由多加 深野義和)
「二月の旅人」(加治木剛 加治木剛・刀川忠弘)
「影郎」(加治木剛 加治木剛)
「White Dream」(加治木剛 刀川忠弘)
「妹よ」(東由多加 深野義和)
「お酒ください」(加治木剛 刀川忠弘)
「冬のシンガポール」(加治木剛 椎名和夫)
「僕らの四季」(藤村渉 小椋佳)
「Let's make shining summer」(東由多加 深野義和)

計12曲
ストーリー

ある冬の夜、町は大雪に埋もれた。降る雪の静けさに耐えかねたようにして、様々な人間が、この南洋風のバーにやってくる。アル中の中年男、暗い陰りのある青年、そして別れ話の内に沈む若い恋人たち。彼らは「シンガポール」に閉じこめられてしまった。雪は降りしきる。そして奇妙なパーティが始まった。饒舌な告白。たわいもないいさかい。酒の酔いが広がり、それぞれの客の胸にいくつかの過去の情景が浮かび上がってくる。若い恋人たちは、二人の美しい思い出を語る。だが二人は、今、愛を失いかけている。哀しくもない。何かが憎いわけでもない。怒りもなく、どこかに行きたい場所もない。ただ・・・・この寒い冬から抜け出せたなら・・・・。結婚を前にして揺れ動く恋人たちに、突如青年が絡み始める。彼は、愛する女の姉を殺した過去がある。彼はまるで自分の失った愛を取り戻す熱情に駆られたように、二人の恋人たちが結ばれることを願う。殺気立つ男と青年。夜が次第に白み始める。そして男は一つの決着を選んだ。バスケットのゴールに、女の投げるボールがゴールしたら、二人は結婚する・・・・