WORK SONG
“ブルースをもう一度”

STORY

PM7:30 建設事務所に現場監督の千姫が今日の作業工程表をチェックしていると、 そこへ菊が入って来て、婚約者の村田盛夫・日吉丸がここで働いていないかと尋ねる。 一年間の約束で出稼ぎに上京したのに帰って来ないので迎えに来たのだと言う。 やがて再会した日吉丸はまだ帰る気がないと言う。当分、もしかしたらずっと。 そこへ高井が現れ、島田健一・才蔵を知らないかと聞く。

PM8:30 工事現場に千姫のチームがやって来て、工事の準備にとりかかる。 彼らはお互いを義経とか(暴力団新法のせいでやくざを廃業した)次郎長という 奇妙なニックネームで呼びあっている。義経は大会社の社長の御曹司だが、 何を思ったのか3Kの現場で働くことにしたのだった。彼の母親は心配のあまり お手伝いの静御前をこの現場につけて一緒に働かせているのだった。

PM9:20 9時から工事を開始したが、いつも遅刻しがちの卑弥子が今日も遅れてきた。 彼女はタレント志望である。ねねは何故かゲイボーイの蘭丸と仲が良く、さっそく喧嘩が始まった。   PM10:00 高井が工事現場へ現れ、才蔵に「島田さんですね」と確かめるが、才蔵は否定する。 高井の話によれば島田は父親のお金を2000万円盗んで失踪したのである。高井は現場を 立ち去ろうとしない、それどころか今日からここで働くと言い出す。事務所の了解も得てきたのだと。

PM11:00 次郎長は茶々にそろそろ3Kは辞めて別の仕事に就きたいと言う。例えば ヤクザの経験をいかして金の取り立て、税務署やNHKの集金人、不良学生の多い中高校の教師、 あるいはダフ屋の経験をいかしてチケットぴあかチケットセゾンがいいか、あるいはテキ屋の 経験をいかしてマクドナルドに務めるか「コーラ飲まんかい、われ!」などと脅かして勧めれば 売上も上がるだろう、などと本気とも冗談ともつかない口調で話す。 茶々は次郎長を好きだと告白する。

AM10:00 食事休憩。和泉は占いに凝っている。カードローンで借金地獄に陥り破産宣告を したばかりなのに、向う5年間は運勢は良くないと出てがっくりする。志乃もこの工事現場にいる 誰と一番相性がいいかを占ってもらうと、蘭丸と言われて愕然とする。   AM2:00 工事は急ピッチで進んで行く。登場人物たちの過去と未来が交錯し 彼らの背後の社会と青春がしだいに浮かび上がっていく。そして才蔵は?

 

SONG

ワークソング

遊ぶ遊べ遊ぼうよ 遊ぶ遊べ遊ぼうよ
汚い危険できつい仕事のあと
気楽にきままな企画をたてて
遊びのあとのサウナが気持ちいい
遊びのあとの食事がうまい
歌おうぼくらののワークソングを
WA WA WA WA WORKSONG
WA WA WA WA WORKSONG

働く働け働こうよ 働く働け働こうよ
汚い危険できつい仕事こそ
毅然ときちんと気楽にやろう
仕事のあとのビールがうまい
歌おうぼくらのワークソングを
WA WA WA WA WORKSONG
WA WA WA WA WORKSONG

唄う唄え唄おうよ 唄う唄え唄おうよ
汚い危険できつい仕事でも
気障に気どって聞こえよがしに
唄を歌えば疲れは疲れはしない
歌おうぼくらのワークソングを
WA WA WA WA WORKSONG
WA WA WA WA WORKSONG