ACTION ON STAGE

 

 

恐怖って病は誰にも直せないのさ。自分でも。

そいつは俺も今だかつて知らない痛み。

色のついていないおびただしい血を吐かせ、

      耳元では何千という、奇怪な鳥たちの耳をつんざく羽ばたきに怯えさせ、

      俺が魂のスクラップになるまで打ちのめすんだ。

      そいつは5歳の夜、時間を切り裂いて現れやがった。

      そいつは俺の耳元で囁いたんだ。

     ”お前は誰にも愛されない”と。

”だから誰も愛することはできないだろう”と。

      俺は泣き出した。泣きながら眠った。

      そして次の日から俺は誰か俺を愛してくれる人間がいるはずだと必死に探したんだ。

      だが5歳の俺には誰一人愛してくれる人を見つける事ができなかった。

      恐怖は10歳の俺にも15歳の俺にもやってきた。

      そして同じ事を囁き続ける

     ”お前は誰からも愛されない”

誰か、誰か俺を。

誰か、誰か、俺を。


 

ふざけるな
人が人を愛せるものか
愛なんか全て幻想
ただの猿芝居だ
 

俺のことは忘れろ。これからは一人で生きるんだ。
 

もしかしたら俺は人間嫌いなのかもしれない
唯、一人になりたかっただけなのかもしれない
 

人は独りでしか夢は見れない
どんなに好きな女が出来ても同じ夢を見ることは無い
自分自身の夢を見る事が出来るまで
誰かの夢を見た振りをしている
 

お前もみんなも何時かは出て行く
人は誰でも子供の頃に遊んだくさっぱらみたいなところから
遠くへ行くんだ。
行かなければいけないんだ。
それも 一人っきりでな。
誰かと 肩を組んでなんて・・・ 訳にはいけないんだ。」
 

だけど次第に話をしなくなる
もう話すことが無くなってしまうんだ
二人は愛し合っていないことに気付くんだ
そしてつまらないことで言い争うようになる

宝くじと同じだ、まれには、ほんのまれには当たることがある
 

♪たとえ捩れた青春でも♪


 

 

つまらない男にひっかかったってことさ
俺みたいな・・・・

生まれてきて良かったことはあんたを知ったって事だよ、それだけ
それしか良かったって思った事はないもの・・・
 

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