ACTION ON STAGE

   

 

私のことを好きにならなくても構わない、そう、あんたに愛してもらおうなんて

そんなこと、一度も考えたこと無いの、ただ好きなのよ

あんたのこと誰も愛してくれた人がいないなんて嘘、私がいるわ

それに、みんなも

どんなにあんたのことを好きか、どうしてそれが分かってくれないの

ビリィボーイ、あんたが好きになれないからっていって

あんたを好きな私たちを拒む事はできないわ

人を愛することが怖いなんて、あんたは可哀想な人だわ

きっとあんたは暗闇に独り取り残された赤ん坊みたいなの

 

あの人には、愛ってものが他の誰とも違ったものなの
愛って形が違った形をしてるんだもの

 

「あたしは好きだわ。この街が・・・
  
嫌なことや哀しいことが いっぱいあるこの街が。
  
坂道のてっぺんから この街を見ると 
  
時々街が傾いているように見えるような時があるわ。
  
だから わたしも身を少し傾けて 街へ降りて行く。」

 

「あんたは子供みたいなところがあるわ。
 
あたしみたいなガキが こんなこと言うのもおかしいけど
 
子供みたいなところがあるわ。
 
何故って聞くのね。
 
あんたのことが好きだからだわ。
 
あんたがいなければ 生きていけないほど 好きだからだわ。
 
女の子ってとても変なところがあるものなの。
 
その人を好きになったら その人が世界になるの。
 
もう 他の何処にも住めなくなってしまうものなの。」

 

「ゆっくり ゆっくりと一つの世界が夜を駆け抜けていき
 
新しい未来がやってくる」

 

 

 


 

 

  次に流れた曲は、後から分かったんだけどLET IT BEだった
「何て歌ってるの?」
「俺にはしっかりしろって聞こえるぜ、しっかり生きろってな」
お前には?」

   あたしはわかんないって答えた 

 「俺にだって英語はわからないけど、

歌を聴いていれば、いろんな事を語りかけてくれるもんだぜ
良い歌だったら。ラジオは有るのか?」

「前にあったんだけど、

父さんが酔っぱらって外に叩き付けて壊しちまったんだ。アル中なんだ
そん時ビリィボーイが「これあげるぜ、

音楽を聞くんだ、音楽を聞くと−幸せな気分になる」
あたしはいらないって後ずさりして工場から出て走って逃げようとしたんだ。
「俺はラジオをやるんじゃないぜ、歌をあげるんだ。

歌をあげるっていうのを断る奴は、本当のアホウだぜ」って
 

 

お前はビリーボーイを愛していたなんて言えないかも知れないぜ
唯、自分のスターを夢見ていただけだけなんだ

人生なんてつまらないものさ
砂を噛むような毎日
ちぇっ、それだけじゃねえ
世間ってやつが不気味に思えることも有れば
訳も分からず妙に不安になる事もある
夜眠れない時
そんな自分を支えるものが必要だ
宗教だって金だって地位だって名誉だって良い、
恋人だってな
お前だけじゃない、俺たちだって勝手に寄ってたかって
ビリーボーイの幻をでっち上げ
そいつをつっかえ棒にして生きてきたんじゃないのかって言っているんだ
ビリーボーイは幻だって事だ

 


 

 

木の中へ 女の子が入ってしまった
水溜りの中へ 雲が入ってしまうように
出てきても それは もう別の女の子だった
もとの女の子は その木の中で
いつまでも 鬼を待っていた
 

1つくらい好きなものがなければ 生きていく価値はないぜ。
 

死に急いでいるだけさ
急いで生きて、急いで死ぬ
だらだら生きてどうする?
60のビリーボーイなんて想像つかないぜ
40のビリーボーイも
   

  <<BACK      NEXT>>  

 

Copyright(c) 2000 All Right Reserved by ∞ENDLESS∞ KIDBROS.
また、東京キッドブラザース関係の曲・歌詞・セリフ・その他作品に関しては、
それぞれの著作者に著作権が所在しております。